SSブログ


 訪問ありがとうございます!感謝!

兄弟ブログ『風の詩』『kaze日記』もよろしく

ニャントモ! [ぶらり生活]

今日のニュースは、なんと言っても

「河井前法務大臣夫妻を公職選挙法違反の疑いで逮捕!」です。

やっとかという気持ちもありますが、この件では検察に頑張れと言いたい!


今日は他にも、東京都知事選の公示日で、多くの候補者には少し驚きです。

また、安部首相の記者会見を見てたら、記者の体たらくに怒りさえ感じる。

これじゃ、ニュースも報告ニュースにしかならないのではと思う。

大本営発表とおなじ姿勢じゃ何かな?

と、まあ今日はいろんな意味で新たなはじまりの日となったようだ。


コロナ問題では、明日からいろんなことが大きく解禁されるようだけど

やはり、それについてもうれしいけど心配も残る。

が、車で遠出できるのは、開放感がある。

これまでは、近所を散歩に限定されたようで閉塞感もあった。

散歩道もいまやすっかり夏の風景になった。


IMG_3453.JPG


昨年の今頃、散歩道の途中にいつも猫がくつろいでいる家が、

道の堤下にある。

白黒の猫がお行儀良く座ってた。


DSC_9848.JPG


秋になってもその風景は変わらない


DSC_0185-2.jpg


ところが今年の冬になると、なぜだか、猫の毛色が変わった。

色あせちゃった?


DSC_0038.JPG


が、やがて、真っ黒になってしまった!


IMG_3389.JPG


初夏が再び訪れると、猫の姿が消えた!!!


DSC_10009.JPG


あの猫と私は、まったくなんの関係もないのだが

なぜか、気になっていたし、居なくなってしまうと寂しい気分になった。

ここに至るまでに、あの猫にどんなドラマがあったのだろうかと考える。

そんなことは、自分の生活にも、社会にも全く関係の無いことなのに

妙に気になり、考えてしまう自分に引っかかり、余計に考えてしまう。


猫は、ただそこに居た!

私はたまたま通りかかりに、その猫を見た!

ただそれだけのことなのに!

なにが私の気持ちを動かすのだろうか?

考え込んでしまった。

そして

あの猫の姿が帰ってくることを願ってやみません。



nice!(30)  コメント(4) 
共通テーマ:日記・雑感

植物園ふたたび! [ぶらり生活]

今、京都府立植物園は、コロナウィルスの流行で閉園中です

この季節一番の見所である桜が満開の時期なのに、

多くの人が見物にくることが懸念されての事らしい。

頻繁に訪れていた私としては、自粛の続くおり、

最後の楽しみの場を無くした気分である。

で、記念にと言うわけでも無いが、閉園直前に撮影した姿を

掲載して、慰め合いたと思います。


IMG_2543.JPG


植物園は、子供達の楽園でもあります。


石楠花園では、石楠花の花が咲き始めていました!


IMG_2333.JPG


舌をかみそうな名前の花

メリオデンドロン クシロカルプス


IMG_2343.JPG



IMG_2355.JPG


ヒュウガミズキ


IMG_2366.JPG


トサミズキ


IMG_2372.JPG


春は、竹の秋!


IMG_2376.JPG



IMG_2380.JPG


フッケリーメギ


IMG_2382.JPG


シデコブシ


IMG_2385.JPG



IMG_2391.JPG


三つ葉ツツジ


IMG_2399.JPG



IMG_2442.JPG



IMG_2444.JPG


ゴヤスドウダン


IMG_2492.JPG


これまた舌が絡まりそうな花の名

アルキックス ブルボコデュム


IMG_2496.JPG


ブルビネラ プロリブンダ


IMG_2500.JPG


植物園をのんびり歩ける日が早く来て欲しい!


IMG_2486.JPG


4月12日まで休園の計画らしいけど、休園が延長されないことを願っています!


 

nice!(37)  コメント(2) 
共通テーマ:日記・雑感

植物園で [ぶらり生活]

コロナウイルスは、衰えるどころか世界中で加速度的に広がっている。

外出禁止令などが出されて、多くのところで経済的にも大問題になってきましたね。

日本では、今や東京が感染者数で一番になって、急増して来ましたね。

都知事がロックダウンの可能性さえ口にしました。

本当に困ったことです。

私は定期的に病院にいかなければならないのですが、すごく心配です。

でも、じっと家にこもってる訳にもいかず、散歩に出かけています。

こんな時期、一番の散歩先は、なんと言っても植物園です。

季節柄、春を感じるものが増えてきていて、癒やされます。

で、弁当を持って、出かけました。

桜が咲き始めていました!


IMG_2296.JPG



IMG_2294.JPG



IMG_2261.JPG



IMG_2324.JPG



あんずも花盛りです。


IMG_2270.JPG



IMG_2274.JPG



IMG_2278.JPG



IMG_2285.JPG



貴重な桜もはなを咲かせていました。

彬姫桜(あきひめざくら)

 第10代佐野藤右衛門氏により作出された品種で、門外不出の桜です。

IMG_2306.JPG



IMG_2308.JPG


天気も上々です。


IMG_2268.JPG


メタセコイアもうっすらと赤く新芽を出していました。

春ですねえ!


IMG_2301.JPG


チューリップも花盛り


IMG_2311.JPG


でも、歩いていて、以外と気になるのが椿の花!!です。

日陰にひっそりと咲いている様は、なんとも魅力的です。


IMG_2303.JPG



IMG_2304.JPG



IMG_2321.JPG



IMG_2326.JPG


最後に柳



IMG_2320.JPG


これを見るといつも思い出すのは啄木の歌

「やはらかに柳あをめる北上の岸辺目に見ゆ泣けと如くに」

本当に素晴らしい、リアルな歌ですね。

啄木の望郷の歌ですが、私も故郷が恋しくなりました。


コロナウイルスからの避難生活のなかでの楽しみを植物園が与えてくれました!

京都府立植物園ばんざいです。





nice!(34)  コメント(4) 
共通テーマ:日記・雑感

素敵な湯呑みをいただいた! [ぶらり生活]

12月に入り、久し振りに鯖街道をドライブした。

沿道では、はや、積雪対策の除雪車が配置されていた。

もうすぐ、雪が降り、本格的に冬の季節の到来です。



IMG_1990.JPG


私も過去10年間この地域でカフェをしてたのでよく知っている。

12月には、必ず雪が降り、積雪があるのです。


IMG_8462.JPG



#73.JPG


鯖街道沿いに流れる安曇川は、朽木に入ると川幅も大きくなる。

夕日に照らされた川面の風景が大好きなのですが、今日は日が差してない。


IMG_1992.JPG


IMG_1994.JPG



今日は、友人の別荘にも、ちょっと用があったので立ち寄った。



IMG_2001.JPG


べっそうに着いてみると、なんと予想だにしなかったオーナーの友人の車が!

本当に久し振りの再会に話が弾んだ!!!


10月に訪問したときに、素敵な湯呑みがあるので、訪問記に書いていたのですが

友人は、いとも気さくに譲ってくれた。

それも2つ!!!

作者は、森 陶岳さんという。

初めて教えて貰った。


IMG_2018.JPG



IMG_2022.JPG


森 陶岳(もり とうがく、1937年3月23日 - )は、岡山県出身の陶芸家。
備前焼窯元六姓の流れをくむ。岡山県指定重要無形文化財保持者。
彼の作品は、伊勢神宮、厳島神社、出雲大社、東大寺、メトロポリタン美術館、
ボストン美術館、東京国立近代美術館、京都国立近代美術館などに収蔵されている。


有名な陶芸家の作品なのだ。

すごくうれしいんだけど

気安く貰って良いんだろうかと少し不安になった。

が、結局素直にいただいて帰ることにした。


帰り道

里の駅大原でお茶した。

野外の椅子に座って、大原の里を眺めている二人の女性の姿が

なぜか印象的だった。


IMG_2003.JPG


京都市内に入った頃、もう夕日が沈みかけていた。

白川通りの銀杏が夕日に照らされて、輝いていた。

で、フロントガラス越しに撮影した!


IMG_2004.JPG


今日も良い日になった!







nice!(38)  コメント(4) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

陶芸展めぐり [ぶらり生活]

先日陶器展に行ってきた。

最初は、MIHOミュージアム

IMG_1107.JPG

山の中に忽然と現れる素晴らしい美術館である。

何度もここには来ているが、何度訪れても飽きないところである。

駐車場の木々は、色づき始めていた。

IMG_1108.JPG


見上げれば、紅葉がまぶしくさえ感じる。


IMG_1111.JPG


ここでは、これ

bizenyaki.jpg


bizennyaki2.jpg


じっと眺めていたらフト気づいたのですが、作品一つ一つに独特の世界

宇宙といった方がいいのか、そんな感じのするものが伝わってきた。

作者が作品に込めた魂なのだろうと思う。

私の心を素通りしていく魂もあれば、

心をかき立てる魂もある。

そんな作品に出会ったとき、作品を通じて作者と出会ったような気がする。

そんな出合が作品展の醍醐味でもある。


IMG_1102.JPG


IMG_1104.JPG


IMG_1106.JPG


MIHOミュージアムの次は滋賀県立陶芸の森でランチ


IMG_1114.JPG


そして、陶芸館へ


IMG_1117.JPG


変わった像が出迎えてくれる。


IMG_1120.JPG



IMG_1124.JPG


IMG_1125.JPG


ここでは

rosanzin.jpg


rosanzin2.jpg

ここでも、作品との出会いがあった。

おすすめスポットである。





nice!(29)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

秋日和に誘われて [ぶらり生活]

空は晴れ渡り、吹く風は心地良い!

こんな日は、散歩が一番と思い、植物園に出かけた。


IMG_0991.JPG


前にも書いたかと思うけど、京都府立植物園は、人間であれば70歳以上は無料!

当然、国籍も問わない。


IMG_0998.JPG


バラ園では、バラが咲き誇っていた。


IMG_1005.JPG

                      モンタナ


IMG_1008.JPG


IMG_1009.JPG



IMG_1014.JPG

                    タマンゴ


IMG_1024.JPG

                   サプライズ


IMG_1026.JPG

                  マイナウフォイアー



IMG_1032.JPG

                    万葉


IMG_1051.JPG

                 ケアフリーワンダー


私は、赤いバラが大好きなのだ。


バラ園の奥には、コスモス園 そのまた奥は噴水のある場所


IMG_1066.JPG


IMG_1072.JPG

       噴水をバックに


IMG_1064.JPG

                    百日草


菊花展も行われていた。

バレンタインデーにちなんだ作品もある。

IMG_1078.JPG



IMG_1079.JPG



IMG_1080.JPG



IMG_1081.JPG


森のカフェで、コーヒータイム

朝顔が迎えてくれた。


IMG_1082.JPG



メインロードでは、坪庭展も


IMG_1085.JPG



IMG_1086.JPG


IMG_1087.JPGIMG_1087.JPG


全部で13点ほど出品されていた。

これも楽しい作品だと思う。


メインロードの花壇では、

IMG_1089.JPG


びっくりだ。

どこから持ってきたの?

とにかく、たっぷり楽しんで家路についた。

バスを降りて、見上げると夕焼け空


IMG_1099.JPG


なにか清々しい気分で帰宅できた。

植物園は、ごく一部しか回れなかったけど、またの楽しみに取っておくことにしている。



nice!(33)  コメント(6) 
共通テーマ:日記・雑感

出張「生け花教室」に [ぶらり生活]

山野に出かけて山野の草花をいけるということで、お出かけ生け花教室に付き合った。

私が生け花をするわけではなく、妻や友人が教室に入っているので

要するに私は、彼女らの運び役なのだ。

私の友人の別荘をお借りしての教室である。

総勢9人、車3台


とりあえず今日は、すごい良い天気!!!


IMG_0978.JPG


風が肌に気持ちが良い。

暑くもなければ、寒くもない!

別荘は、静かで、聞こえてくるのは枝を渡る風の音だけ。


IMG_0982.JPG



IMG_0977.JPG



IMG_0979.JPG


IMG_0988.JPG


まずは、教室の皆さんは材料集めに野に散る。

私はぶらぶらと散歩、

時間が止まっているような別荘の道


IMG_0980.JPG



IMG_0985.JPG



IMG_0981.JPG



IMG_0984.JPG


ここには私達以外は、人の気配はない!

別荘も昼寝をしてる雰囲気だ。



散歩の後は、野外の椅子に座って読書!

読んでるのは、葉室麟の「辛夷の花」

今ちょっと佳境に入っていて面白い!

時を忘れて、読みふけってしまう。


hamuro.jpg


「食事の時間だよ」と声をかけられて我に返る。

ランチタイムは、みんなと特注の山菜弁当で楽しい時間を過ごす。

会話が飛び交い、賑やかで、活気に満ちてる。

生け花教室を忘れてるんじゃない?と思えるくらいである。

誰かが「教室始めます」というと急にみんな思い出したように動き出した。


私は引き続き読書に戻る。

2時過ぎに教室は終了


IMG_0990-2.jpg

                    (ただ一人の男性生徒さんの作品)


哲学的思索にふけりたいのなら、一人で別荘にいる方が良いのであるが

今日のようにいわば「仲間」の行事に付き合うのも、心にとって有意義である。

なにか他の人の役に立っているということが、心地よさを誘うのだと思う。

人間は、社会的動物とか言われるが、社会の中で自分の価値が認められ

受け入れられていてこそ,人は人らしくいきられるのではないだろうか。

ふと、哲学的(笑)にさせられる一日でした!







nice!(42)  コメント(9) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

国宝の曜変天目を見てきた! [ぶらり生活]

5月は、珍しいことに国宝の曜変天目3点が同時展示されているというので

近くの2点を見ようと思い出かけた。

まずは、滋賀県信楽にあるMIHOミュジアム。

中央線もない狭い山道を新緑を味わいながら走ると

山奥の人家も見当たらないところに、突然のように

MIHOミュジアムがある。

レセプション棟でチケットを買って、歩きか、電気自動車で

トンネルと抜けて、美術館棟に向かう。


IMG_9998.JPG


IMG_0001.JPG


IMG_0002.JPG


美術館棟入り口


IMG_9996.JPG



youhentenmoku.jpg


ここでは、京都大徳寺龍光院所蔵の曜変天目が展示されている。

とにかく、この曜変天目がお目当ての訪問者が圧倒的!

当然、並んで順番待ち。

初めて見る曜変天目である。


日を改めて、今度は、奈良国立博物館へ出かけた。

博物館へいたる道には、鹿の群れがあちこちにいて、

鹿せんべいをねだっている。

多くの観光客がひっきりなしだ。

私は大変疲れて、博物館に到着したときは、もうヘロヘロ!

真っ先にレストランで一休みしてから、観賞することにした。


DSC_9589.JPG


ここに展示されているのは、藤田美術館所蔵の曜変天目である。


ここでも、列をなして順番待ち、

仕方ないよね。

列が長いので、「ここが最後尾」って書いた旗を掲げている館員がいた。


曜変天目を眺めて、本当に感動した!


で、ここで少し曜変天目についての解説を、他人の情報を元に(笑)


曜変天目の概要

漆黒の器で内側には星のようにもみえる大小の斑文が散らばり、斑文の周囲は暈状の青や青紫で、

角度によって玉虫色に光彩が輝き移動する。

「器の中に宇宙が見える」とも評される。

曜変天目茶碗は、現在の中国福建省南平市建陽区にあった建窯で作られたとされる。

現存するものは世界でわずか3点(または4点、後述)しかなく、そのすべてが日本にあり、

3点が国宝、1点が重要文化財に指定されている。

いずれも南宋時代の作とされるが、作者は不詳である。

日本では室町時代から唐物の天目茶碗の最高峰として位置付けられている。


南宋のある時期、建窯で数えるほどわずかな曜変天目茶碗が焼かれ、それから二度と焼かれることは無く、

なぜ日本にだけ現存し、焼かれた中国には残っていないのか(器が割れ欠けている完全でない状態のものは

発見されている)、大きな謎として残っている。

中国では曜変天目は不吉の前兆として忌み嫌われ、すぐに破棄されたために現存せず、

わずかに破壊の手を逃れたものが密かに日本に伝来した、とする説も唱えられたが、

後述の中国での陶片の出土状況から南宋時代の最上層の人々に

曜変天目が使われていたことが示唆されている。


曜変と呼ばれる条件

「曜変」とは「天目」という言葉と同じく日本で作られた言葉で、中国の文献には出てこない。

南宋時代の作品だが、日本で曜変という言葉が使われた最も古い文献は室町時代の「能阿相伝集」である。

曜変とは、建盞の見込み、すなわち内側の黒い釉薬の上に大小の星と呼ばれる斑点(結晶体)が

群れをなして浮かび、その周囲に暈天のように、

瑠璃色あるいは虹色の光彩が取り巻いているものを言う。

この茶碗の内側に光を当てるとその角度によって変化自在、七色の虹の輝きとなって跳ね返ってくる。

これが曜変天目茶碗にそなわっていなければならない不可欠の条件である。

本来、「曜変」は「窯変(容変)」と表記され、陶磁器を焼く際の予期しない色の変化を指すが、

その星のような紋様・美しさから、「星の瞬き」「輝き」を意味する「曜(耀)」の字が当てられるようになった。

このような紋様が現れる理由は、未だに完全には解明されていない。

また、この紋様が意図的に作り出されたものか、偶然によるものかは議論がわかれている。


現存する曜変天目茶碗

国宝

曜変天目の条件を厳密に満たすもので完存するのは、国宝となっている3椀のみとされる。


静嘉堂文庫蔵
稲葉天目の通称で知られ、現存する曜変天目茶碗の中でも最高の物とされる。

1951年6月9日、国宝指定。

元は徳川将軍家の所蔵で、徳川家光が病に伏せる春日局に下賜したことから、

その子孫である淀藩主稲葉家に伝わった。そのため、「稲葉天目」と呼ばれるようになった。

その後、1934年に三菱財閥総帥の岩崎小弥太が購入し入手したが、

岩崎は「天下の名器を私如きが使うべきでない」として、生涯使うことはなかったという。


seikadou.jpg


藤田美術館蔵
水戸徳川家に伝えられたもので、曜変の斑紋が外側にも現れている。

1918年に藤田財閥の藤田平太郎が入手し、現在は藤田美術館所蔵。

1953年11月14日、国宝指定。


huzita.jpg


大徳寺・龍光院蔵
筑前黒田家の菩提寺、大徳寺の塔頭龍光院に初世住侍江月宗玩以来伝わったもの。

1951年6月9日、国宝指定。

宗玩の父であった堺の豪商津田宗及が所持していたとされるが詳細は不明。

建立開基した黒田長政が筑前博多の豪商、島井宗室(博多三傑)の縁でこの院に帰した説もある。

国宝とされる三椀の曜変天目茶碗のうち、最も地味なものであるが、幽玄の趣を持つとされて評価が高い。

通常非公開であり、鑑賞できる機会は稀である。


ryukouin.jpg


重要文化財

MIHO MUSEUM蔵

加賀藩主前田家に伝えられたもの。1953年11月14日、重要文化財指定。

かつて大佛次郎(本名・野尻清彦)が所蔵していたもので、現在はMIHO MUSEUM所蔵。

国宝3点とは異なり、曜変は内面の一部に限られ、この天目茶碗を「曜変」と呼ぶかどうかは議論がある。


youhennbunnka.jpg


失われた曜変天目茶碗
現在、世界で3点(または4点)しか現存しない曜変天目茶碗だが、記録によればもう1碗あったと考えられる。

足利義政から織田信長へと、時の最高権力者に所有された天下第一の名碗であったが、

信長がこれを愛用し、持ち歩いたため本能寺の変で他の多くの名物と共に焼失してしまった。


貴重なものが失われ非常に残念な事ですね。

きれいな曜変天目にうっとりとしながら、京都に帰ってきたら、もう夕方でした。


DSC_9590.JPG


京都タワーをしばし見上げて、帰宅しました。

ほっこりです。


おまけ

まだまだ見れる曜変天目


奈良国立博物館  4月13日~6月9日
「国宝の殿堂 藤田美術館展 ―曜変天目茶碗と仏教美術のきらめき―」


静嘉堂文庫美術館  4月13日~6月2日
「日本刀の華 備前刀」


MIHOミュジアムは、5月19日で終了です。




nice!(26)  コメント(2) 
共通テーマ:日記・雑感

「絵になる姿」をみにでかけた。 [ぶらり生活]

堂本印象美術館で行われていた「絵になる姿」展に出かけた。

堂本印象美術館を訪れるのは、初めてである。

何十年も前から、気になっていたのだけど、なぜか機会が無かった。

美術館は、衣笠山の山手の方に有り、立命館大学と向かい合っている。


私が堂本印象を初めて知ったのは、あるホールの緞帳である。

魅力的な緞帳のデザインが、堂本印象の作品であるり、

私の堂本印象とに出合であった。


そんなことも有り、ひょんな事から出かけることになったのである。


doumoto1.jpg



doumoto2.jpg


ここで、堂本印象について、当館webpageから少々引用してみた。


堂本印象(どうもと いんしょう)

明治24年~昭和50年(1891-1975)  明治24年京都生れ。本名三之助。

明治43年京都市立美術工芸学校を卒業後、しばらく西陣織の図案描きに従事し、

大正7年、日本画家を志し て京都市立絵画専門学校に入学。

翌8年、初出品した「深草」が第1回帝展に入選した。

第3回展では「調鞠図」で特選、また、第6回展の「華厳」では帝国美術院賞を受賞するなど一躍画壇の花形となった。

絵画専門学校の教授として、また私塾東丘社の主宰者としても多くの後進を育成、昭和19年、帝室技芸員となった。
  戦後は、独自の社会風俗画により日本画壇に刺激を与えた。昭和25年、芸術院会員。

さらに昭和30年以降は抽象表現の世界に分け入り、その華麗な変遷は世界を驚かせた。

多くの国際展にも招かれ、昭和36年には文化勲章を受章した。
  昭和41年、自作を展示する堂本美術館を自らのデザインにより設立。

また、様々な技法を駆使しあらゆる画題をこなす画才は、各地の寺社仏閣の障壁画においても発揮され、

多くの作品を残した。昭和50年9月逝去、83歳。


  なお、美術館は平成3年8月にその所蔵作品とともに京都府に寄贈され、

平成4年4月京都府立堂本印象美術館として開館し今日に至っている。


美術館の建物は、初めから府立だった、こんな斬新なものでは無かったのではと思う。


DSC_9583.JPG



DSC_9584.JPG



DSC_9582.JPG



DSC_9580.JPG


玄関を入ると


DSC_9577.JPG



DSC_9578.JPG



DSC_9579.JPG


で、絵になる女性達の姿をしっかり観賞させて貰いました!


同時に印象の作品展も行われていて、メインに

木華開耶媛(このはなさくやひめ)/1929年/昭和4年が飾られていた。


main_1.jpg

                   (この写真は、当館ホームページからの借用です)


長年積み残してきたものを解決したような気分になって、美術館を後にしました。









nice!(9)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

驚愕! [ぶらり生活]

友人と共にコンサートに出かけた。

大津市伝統芸能会館で行われる景山木美子さんの

リリックソプラノコンサートである。


ソプラノは大まかに、スブレット、リリック、ドラマティックの3つのカテゴリーに分けられるが

リリックは、「恋人タイプ」に分類される。

美しく柔らかな声質を持ち、長いレガートラインを描けるしなやかな声、

広がりのある明るめの声であること求められるとか。


kageyama.jpg


人に支えられて能舞台のステージに立つ景山さんは

今年92歳になるという。

年齢を聞いただけでも、驚きであるが、

マイクを使わず、歌う彼女の歌を聴いて、驚愕した!!!!

包み込むように優しく、透き通った若々しい歌声!

信じられないくらいである。


しかも最初の歌がペルゴレージの「ニーナの死」なのだ!

私は短調の歌が好きなのだが、この歌もホ短調の歌である。


kageyama2.jpg


ヘンデルの「私を泣かせてください」も心をつかまれた。


第一部は、アヴェ・マリアで締めくくられた。

第二部は、日本の歌だった。


秘唱

平井康三郎作曲/西条八十作詩


ひとすぢの青き葦さへ
吹き吹けば佳き音をしらぶ


ひとすぢの焔とならば
いつの日か君燃えざらむ


たまきはる命をかけて
愛ほしききみよ 女よ


最後の歌「サルビア

中田喜直作曲/堀内幸枝作詞

 

サルビアは赤い花だわ
その花は血の色だわ
私はその花をみつめていたとき
急に愛の言葉を口にしたのね


夏の風はあったかいわ
疾妬する熱風だわ
かん高い感情の中でとまどった
ふたりの顔に吹き付けていたのよ


サルビアのはなびらを
いっぱいふりかけてちょうだい
まっ赤な色にふちどられて叫んだ
あのときをもいちど思い出したいの


この二曲が私には良かった。

情熱的な歌でした。


アンコール曲で

荒城の月」を聴いた時には、胸が熱くなった。

この歌は、私にとっては、特別の想いがあります。

荒城の月の作曲者、滝廉太郎は、大分県の竹田市に一時住んでいて

竹田市にある岡城跡に銅像が建っている。

その岡城跡のすぐ麓に私の卒業した高校が今でもあります。


IMG_9040.JPG


私はその山の上の岡城跡を半周するようにある道を3年間通った。

クラスの友人と城跡に上り、よく遊んだものだった。

卒業式の日にも、クラスの友人達と上り、

最後にみんなで校歌と荒城の月を合唱して別れた。

青春時代の思い出の歌でもあるのです。


感動的なコンサートだった。

コンサートの後は、友人宅で夕食をご馳走になった。

おかげで本当に楽しく、びっくりで有意義な一日になった。





nice!(24)  コメント(6)