訪問ありがとうございます!感謝!
驚愕! [ぶらり生活]
友人と共にコンサートに出かけた。
大津市伝統芸能会館で行われる景山木美子さんの
リリックソプラノコンサートである。
ソプラノは大まかに、スブレット、リリック、ドラマティックの3つのカテゴリーに分けられるが
リリックは、「恋人タイプ」に分類される。
美しく柔らかな声質を持ち、長いレガートラインを描けるしなやかな声、
広がりのある明るめの声であること求められるとか。
人に支えられて能舞台のステージに立つ景山さんは
今年92歳になるという。
年齢を聞いただけでも、驚きであるが、
マイクを使わず、歌う彼女の歌を聴いて、驚愕した!!!!
包み込むように優しく、透き通った若々しい歌声!
信じられないくらいである。
しかも最初の歌がペルゴレージの「ニーナの死」なのだ!
私は短調の歌が好きなのだが、この歌もホ短調の歌である。
ヘンデルの「私を泣かせてください」も心をつかまれた。
第一部は、アヴェ・マリアで締めくくられた。
第二部は、日本の歌だった。
「秘唱」
平井康三郎作曲/西条八十作詩
ひとすぢの青き葦さへ
吹き吹けば佳き音をしらぶ
吹き吹けば佳き音をしらぶ
ひとすぢの焔とならば
いつの日か君燃えざらむ
いつの日か君燃えざらむ
たまきはる命をかけて
愛ほしききみよ 女よ
愛ほしききみよ 女よ
最後の歌「サルビア」
中田喜直作曲/堀内幸枝作詞
サルビアは赤い花だわ
その花は血の色だわ
私はその花をみつめていたとき
急に愛の言葉を口にしたのね
その花は血の色だわ
私はその花をみつめていたとき
急に愛の言葉を口にしたのね
夏の風はあったかいわ
疾妬する熱風だわ
かん高い感情の中でとまどった
ふたりの顔に吹き付けていたのよ
サルビアのはなびらを
いっぱいふりかけてちょうだい
まっ赤な色にふちどられて叫んだ
あのときをもいちど思い出したいの
この二曲が私には良かった。
情熱的な歌でした。
アンコール曲で
「荒城の月」を聴いた時には、胸が熱くなった。
この歌は、私にとっては、特別の想いがあります。
荒城の月の作曲者、滝廉太郎は、大分県の竹田市に一時住んでいて
竹田市にある岡城跡に銅像が建っている。
その岡城跡のすぐ麓に私の卒業した高校が今でもあります。
私はその山の上の岡城跡を半周するようにある道を3年間通った。
クラスの友人と城跡に上り、よく遊んだものだった。
卒業式の日にも、クラスの友人達と上り、
最後にみんなで校歌と荒城の月を合唱して別れた。
青春時代の思い出の歌でもあるのです。
感動的なコンサートだった。
コンサートの後は、友人宅で夕食をご馳走になった。
おかげで本当に楽しく、びっくりで有意義な一日になった。