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故郷の山河 [風景]
晩秋の故郷を訪れた。
私の故郷は、九州の阿蘇山と久住山の東側にある山深い山里です。
生まれた頃、農家はどこでも牛を飼っていて、専業農家ばかりでした。
電気は各家庭に来ていましたが、まだ、テレビも電話も無かった。
勿論、車などは夢の夢でした。
そんな時代に、山里で育った私の故郷の風景は、やはり山野の風景です。
故郷の風景は、人により様々だと思います。
私の子供達は、都会で育ちました。
で、子供達の故郷の風景は、私とは全く違っていると思う。
彼らの心にある故郷の風景はどのようなものだのだろうか?
一度語り合ってみたいと思う。
が、
ここでは、私の故郷の風景をアップしてみました。
志高湖
雲が掛かった山は、由布岳
九重高原
稲刈りのすんだ田んぼ
歓迎の案山子
神社の境内
古い石橋
暮れなずむ川の流れ
朽ちていく空家
私は人気の無い野辺の風景が大好きです。
それが私の育った地域の雰囲気を持っているからです。
でも、もう今は、私のような風景に郷愁を感じる人も減ってしまったのではと思う。
”時”が懐かしい風景も親しい人々をいずこへかさらっていき
風景も人も入れ替わっていく。
なんとなく、寂しさが懐かしさと共にこみ上げてくる。
故郷とは、浮かれた場所で有り、消えていく場所でもあるのだと思えてきた。