雨の日が続いて、久し振りに晴れるというので、

刈り入れ前の棚田を眺めたくて出かけた。

場所は宇治市笠取!

偶然グーグルの地図で発見した山間の棚田である。

宇治の炭山工芸村を通り越して、笠取山を目指す。

市立笠取小学校の所からさらに山道に入る。

車1台が通れるだけの狭い山道。

対向車が来たら大変だ。

限りなく360度に近いヘアピンカーブが続く。

登り詰めた頃、突然神社が現れた。

東笠取清龍宮って書いてある。




なんでこんな所に神社なのかは不明。

二人ずれの歩行者に出会った。

このみちはトレッキングコースになっているらしい。

ここからは、ひたすら下り坂。やがて忽然と棚田と人家が見えてきた。

ここが目指す平出、



















さらに下って「谷の奥」へいく。

刈り入れの最中の稲田もあった。





台風の影響なのか稲が倒れ気味である。

そういえば、ここに来る途中あちこちで杉の木が根っこから倒れている所もあった。

彼岸花が彩りを添えていた。




路傍のお地蔵さん
















懐かしさが蘇る田園風景である。

最近過疎化が進み、棚田姿を消しつつあるが、本当に悲しい。

「農業は芸術」だと思うのだが。


帰り道、台風で痛んだ杉山を見た。

こうゆう姿を見るにつけ、あまりにも植えすぎた杉の対策と

農地を荒らす鹿とイノシシの抜本的対策を国は本腰を入れて欲しいと思う。

今、日本の田園では、どこでも鹿・イノシシ対策の柵を張り巡らせていて

かっての田園風景を台無しにしてしまっているように思う。





美しい棚田の風景を眺めながらも、単純に喜べないものがある。

なにやら考えさせられる棚田紀行となった。