江の川を渡り、再び島根県に入る。




V字形の谷間に入ると民家が沿道に並んでいた。

庭にハナモモが鮮やかに咲いている静かな里である。




突然駅が目の前に広がる!

天空の駅だ!

高さは約20mあるという。




この駅の開業は、1975年(昭和50年)8月31日 だった。

この鉄橋や駅を建設するのに、村が総出で手伝ったという。

この地域の念願でもあったのだ。

あれから約43年、廃線となった。

住民の思いはいかばかり?




早速階段を上る。

ホームまで116段あると書いてある。

勿論、エレベーターなどない!





各階ごとに壁に残り段数の表示が張られていた。

その表示と一緒に写真がセットされている。

この駅は、今年1月1日に

当駅のイルミネーションがNHKの番組『ゆく年くる年』で放送された。

その時の写真もセットされていた。

「ゆずりあってゆっくりお進みください」の張り紙があるけど

人影なし!






















上がり詰めると待合室があり、椅子には座布団や敷物が敷かれている。






ホームに出ると、線路はほぼ一直線に双方共にトンネルに消えてる。






ホームから集落が見渡せる。

山には、山桜がちらほら!

カラスの鳴き声以外になにも聞こえない。






鉄道ファンの方には評判の駅である。

が、

利用者数は、ごくわずか!

鉄道ファンの方だけではないかとさえ思える利用者数である。




なにかもったいない気がしてならない。