2017年6月4日(日)


友人の誘いで、近江神宮の流鏑馬を見学に出かけた。













流鏑馬は、大昔、伏見の藤森神社で見て以来のことである。
友人が予約席を取ってくれていたので、座って見ることが出来た。
「二の的」の奉行さんがいる記録所の近くの席だった。







そもそも流鏑馬の起源は、欽明天皇が戦乱を治めるため、
九州・豊前の国、宇佐において、馬上より3個の的を射られ、
天下太平、五穀豊穣を祈願されたのが、「矢駄馬」(流鏑馬)の初めとされた。
宇多天皇の勅令により、源能有公が弓馬の礼を制定され、
以来源家を経て、鎌倉時代、武田、小笠原の両家に相伝された。


今日の流鏑馬神事は、その武田流の皆さんである。


行事は、まず近江神宮本殿前に太鼓を合図に射手、諸役一同が集合。









「鏑矢奉献の儀」「天長地久の式」が行われ、馬場本に向かって行進。






かくして騎射が4頭の馬によって行われるのである。
古式豊かな装束に身を包んだ騎射が、
馬に乗って走り抜ける姿は、なんとも勇壮である。
見ている者の心まで奮い立つ思いがする。










しかし、馬も生き物でそれぞれ個性があるようだ。
騎手と息を合わせて走る馬、
めちゃくちゃ元気にすごい勢いで走る馬、
一番先に走るのでなければいやだ(笑)とごねる馬、
舌を出してあかんべえ(笑)をする馬、
それぞれ個性が強いらしい。
そんな中、神事ならぬ珍事が発生!
元気な馬が騎手を落としたか、振り払ったかで、
一人で突っ走ってしまった!
みんなびっくり!

騎手は無事なんだろうかと心配したが大事なかったようである。
だけど、なんか楽しかった!




一応無事終了し、「凱陣の式」が行われ、神酒が振る舞われた。






注目は、女性の騎手が一人いたことだった。
男性の騎射とは違った雰囲気があり、かっこいいなあと思った。




見物人の中に双子の赤ちゃんもいた!
仲良く二人用の乳母車で楽しんだようだ。




流鏑馬が終わると本殿前広場で「江州音頭」が始まった。
なんかちょっと違和感を感じたが、まあ良いとして引き上げた。




友人のお宅で、食事会
夕方まで楽しいひとときを過ごした。
今日もまた良い日でした。
友人に感謝です。