2016年4月19日(火)

陽気に誘われて、散歩を楽しむ。
桜も終わり、時は新緑の季節へと歩み始めた。
待ちに待った季節が、やってきた。



冬の間中、体調に悩まされた者にとっては、
春は天国のような気がする。
被災地のみなさんの事を思うと、申し訳ないような気分であるが
私にとっては、うれしい季節である。













散歩道には、緑が茂り、花々が咲き乱れ、
気持ちの良い風が吹き抜ける。
命あることの喜びを教えてくれる。













妻が言うには、「春宵一刻直千金」
私もまったく同感である。







これは、北宋の詩人、蘇軾(そしょく)の「春夜」という詩。

春宵一刻値千金 (しゅんしょういっこくあたいせんきん)
花有清香月有陰 (はなにせいこうあり、つきにかげあり)
歌管楼台声細細 (かかんろうだいこえさいさい)
鞦韆院落夜沈沈 (しゅうせんいんらくよるちんちん)

素晴らしい春の詩だと思う。

が、ふと 子供の頃の授業を思い出した。

先生がこの詩を解説した後に、みんなで追唱させられた。
ところが最後の行「夜沈沈」のみを期せずして男子生徒の多くが
よるちんちん」と大声で唱和したのだ。
で「バカモン!」と怒鳴られ、校庭10周全速力で走る罰となった。

今では、笑える昔の思い出となったが、ひどい目に遭った。

罰と言えば、小中学校時代、自分は至極まじめだったつもりなのだが
先生達からみれば、問題児だったらしく、
水の入ったバケツを両手に廊下に立たされたり、
校長室に正座させられたりして、両親を悩ました。
でも罰を受けるときは、一人ではなく、いつも仲間がいた。

先生が困ることをしたので、当然のこととして罰を受け入れていたのだ。
今なら、社会問題になりそうな罰も受けたが、
当人は、大して気にもしなかったような気がする。
おおらかといえば、おおらかな時代だった。