好天に恵まれ、散歩を兼ねて鴨川まで何度か出かけた。
道中、二人で語らいながら歩くと、距離も気にならない。
時には、道沿いの花々に見とれ、会話にも花が咲く。







しかし、国会では、「森友疑惑」や「共謀罪」なるとんでもない
悪法が議論され、おだやかでないのだ。
この国の民主主義も立憲主義も危うくなっているように思える。
けれども、街はのどかさにあふれている気がする。
春が近づいているからだろうか?

鴨川の岸辺の柳は青めて、風に揺れている。
石川啄木が歌った望郷の歌が脳裏に浮かぶ。
でも、私の生家の近くにも、川があるが柳はない。



川は、故郷と深く結びついているように思う。
望郷や故郷を歌ったものには、
必ずといっていいほど川がある。

私の望郷の風景は、島崎藤村の「千曲川旅情」の方が
ぴったりに思えるが、ここでも古城とともに川がある。

私の故郷には「荒城の月」で有名な岡城がある。
桜の名所でもある、この古城は、
大野川の支流、稲葉川と白滝川が合流する間の舌状台地上に築かれ、
川岸からそそり立つ天然の要塞である。

しかし、今、私達が立っているのは鴨川デルタ。
ここは賀茂川と高瀬川が合流した小さな舌状台地で、公園になっている。
そこでは、あるときは、グループのパフォーマンスが













あるときは、出し物が



そして河原の飛び石であそぶ子供達が





グループの集いが楽しげに行われている。





川の中では、小鳥たちが





岸ではボケの花が咲いている。



振り向けば比叡の嶺が目に映る。



のどかな早春の都の風景である。