2016年8月16日(火)

京都では、今夜は五山の送り火の日である。
午後8時にから次々と送り火が点火され
今日の夜空を染め上げるのである。

点火は、京都市内から北を向いて、右から順に点火される。
で、午後8時に「大文字」(大文字山=如意ケ嶽の支峰)がまず点火される。
続いて順に左側へと点火が始まる。
8時5分「妙法」
    「妙」は松ヶ崎西山-万灯籠山、 「法」は松ヶ崎東山-大黒天山
8時10分「船形」 西賀茂船山
8時15分「左大文字」 金閣寺大北山
8時20分「鳥居形」 嵯峨鳥居本曼荼羅山
の順である。

一般に五山の送り火といえば、
この大文字山の「大文字」が最もよく知られていて、
五山の送り火の代名詞・代表見たいになっている。
この山の下に有名な銀閣寺がある。
この山からは、京都市内が一望できる。
左下の小さな山が吉田山、麓に京都大学がある。



その吉田山から、大文字山を望むと、こんな感じ。






                    (吉田山 展望台より)

蛇足ながら「大文字」を「大文字焼き」という人がいるが、
京都では、それは御菓子の名称、
銀閣寺道にあるお店で売っている回転焼きや今川焼きみたいなもので、
1個100円なのだ(笑)

この日、NHKも30台のカメラを動員して、このイベントを特集していた。
が、あり得ないことが起きた。
私も午後6時に大文字山にカメラを向けたときは、雨はなく、
順調に準備がなされていた。



こんな日に限って夕方から雨が落ち始め、7時頃からは、大雨となった。
同じ京都市内でも左京区は、特別に豪雨となった。
私も自宅から、心配しながら大文字山(如意ケ嶽の支峰)を
眺めているのだが、山そのものが見えない土砂降りとなった。
それでも、8時になると、大文字の点火が行われ、
夜霧の彼方に浮かび上がった。





この大雨の中、担当者へ本当にご苦労さんと言いたい。
NHKも出町柳からカメラを向けていたらしいが、
雨で大文字かすんで見えないらしい。
大文字山からのカメラの位置が遠すぎたのかも知れない。

結局NHKは「左大文字」を大写ししていた。
これが本当に天気の良い日だったら、こんな感じに見えます。





ズームしてみると、火のそばには、
多くのギャラリーが立っているのがわかると思います。
送り火で燃やされた後の消し炭は、
半紙で包んで水引をかけて玄関に吊るしておくと
厄除けになると言われている。
彼らは、その消し炭を持ち帰るのが目的の一つなのだ。



いずれにしろ、
五山の送り火も多くの人たちに汗と苦労で支えられていることを
忘れないようにしたいものです。