最近友人が、中島みゆきのニューアルバムが出てるよと教えてくれた。

そういえば、私はここんところ中島みゆきとは、ご無沙汰である。


以前は、熱烈なファンでした!

なにしろ、最初に出会ったのが「わかれうた」でした。

曲もさることながら、その詩(歌詞)にびっくりした!!!!!

私の世界をいきなりぶちこわされたような衝撃でした。


歌いきなり次の詩ではじまる。

「途に倒れて だれかの名を

 呼びつつけたことが ありますか

 ひとごとに言うほど たそがれは

 優しい人好しじあありません」


途に倒れて誰かの名を呼び続けるって、

すごい状態ですよね。

たそがれ時に途に倒れて叫ぶような気持ちは

ただ事ではありませんよね。


おまけに僕は、そのたそがれが優しいと信じていたんだ。

そう、堀口大学の詩

「夕ぐれの時はよい時」に心酔してた。


詩に曰く

「夕ぐれの時はよい時

 かぎりなくやさしいひと時」

の詩各段落の最初をリフレインがかざる。

私は第二段落が特に好きでした。

「若さにほう人々の為には、

 それは愛撫に満ちたひと時、

 それはやさしさに溢れたひと時、

 それは希望でいっぱいなひと時、

 また青春の夢とほく

 失ひはてた人々の為には、

 それはやさしい思ひ出のひと時、

 それは過ぎ去った夢の酩酊、

 それは今日の心には痛いけれど

 しかも全く忘れかねた

 その上の日のなつかしい移り香。」


みゆきの「わかれうた」に心をひかれた後に

ある日の夕刻、歌と同じような女性にばったり出会い

二度びっくりした!

現実にそんな人がいるんだと言うことに衝撃を受けた。


自分は、どんな悲しい事があっても、出来ないことだと思った。

それは、私の青春時代の忘れられない思い出となりました。


みゆきさんの「ひとごとに言うほど」というのは

この堀口大学のことをさしているのだと思います。


どんな時でも、どんな場所でも

人の心の数ほど、感じ方が違うのだと言うことを

学びました。


およそ芸術作品とは、人の心の具現化されたものだと思います。

芸術は、自分の知らない世界を学ぶことが出来ると思う。

芸術を鑑賞することは、自分とは異なる、あるいは同じ人生を

追体験することではないかと思うようになりました。


それでは、芸術では無いけど、風景の追体験を!

植物園を歩きます。














(ハナナ)


















(セツブンソウ)



(コウシンバラ)












(ロウバイ)









最後に冬枯れのメタセコイア並木が青空に輝いていました。

小春日和の明るいほの暖かい日の散策です。

あとは、早くコロナウイルスの感染が終わり

ウクライナの戦争が終わる頃を願ってやみません。