原尻の滝とその周辺


故郷の名所といったら、まずあげられるのが原尻の滝です。

普通、滝と言えば山岳地帯にあるのですが、

原尻の滝は、平野部に有り、車でそばまで行けます。

案内版がないと、見過ごしてしまいます。


滝のそばには道の駅「原尻の滝」もあります。

春には、一面にチューリップが咲き乱れ、

素晴らしい景観を見ることが出来ます。









滝の上は、石の鳥居が立っていて、生活道があり車も通れます。









12月には、この鳥居の下を神輿を担いだ裸の男達が川渡をします。


この滝の周辺は、わが町の唯一の平野部です。

江戸時代は、「荒城の月」で有名になった岡城の岡藩の領地だった。

5千石といわれる平野部です。

町の大地は、かって阿蘇山が噴火した折りに流れ出た溶岩が土台です。







(秋の原尻の滝)



しかし、川は低地を流れるため、水田用の水路が張り巡らされています。

あちこちで、今でも水田に水を供給するための水車が回っています。













滝の下手には、吊り橋が架かっていて、滝を眺められます。











滝の観光に来た方は、道の駅で車を置いて、歩いて行けます。

毎年、8月14日の夜には、

この平野部全体に沢山の灯がともされ幽玄な世界が体験できます。




また、滝のそばでは、御嶽流の緒方神楽も奉納されます。

動きの激しい勇壮な神楽です。

大分県は、神楽の県でもあります。

沢山の神楽座があります。





岩手県の早池峰神楽(はやちねかぐら)が有名で国指定文化財第1号と聞いていますが

御嶽神楽(おんだけかぐら)も国指定文化財の指定を受けています。

早池峰神楽と比べて御嶽神楽は、歴史は新しいが、それだけに完成度の高い神楽で

動きの激しいリズミカルな舞で、日本神話を手本にしているようです。


演目として有名なのが「天孫降臨」、「岩戸開」、

須佐之男命による八岐大蛇退治の「八雲払」(やくもばらい)等があります。


毎年4月の第1日曜日に、清川町の御嶽山麓にある神楽の里・能場公園で、

御嶽流神楽の流れを汲む大分県内外の神楽が一堂に集まる御嶽流神楽大会が開催されており、

御嶽神楽をはじめとする御嶽流神楽を鑑賞することができます。

我が故郷は、神楽の里でもあります。