毎日呪文のように新型コロナウイルスの流行についてメディアは賑やかです。
本当にこの流行は、早く終わりが来て欲しい!
本当は、晩秋こそ静かであって欲しいと思う。
私は晩秋と言う言葉のもつ雰囲気が好きだ。
田舎育ちの私にとって晩秋は、非常に趣があると共に寂しさを感じます。
その気分を心に焼き付けてしまった出来事が中学生の時にありました。
それは、偶然目に留まった朝日新聞の下段に掲載された本の広告です。
原田康子の小説「挽歌」の宣伝でしたが、30万部突破という記事と共に
丘の上で少女が画板を脇に抱えて立っているイラストだった。
詳細は忘れましたが、その広告に描かれた風景が
私の心に強烈に焼き付いてしまった。
それは郷愁と言う言葉で言い表せるような気持ちです。
私は当時、九州で、北海道なんか遠い世界でした。
故郷から、出たことも無い私が郷愁を感じるなんて、少し変ですが
その広告の北海道の風景が郷愁として心に焼き付きました。
「挽歌」を読んだのは、高校に入学してからですが・・・・
たった一枚の新聞広告が、どうして、そんな力を発揮したのか
私自身もわかりません。
以来、なぜか晩秋と挽歌が一体の物として、半世紀をこえて
私の中で生きているんです。
<晩秋の花>
メアリーローズ
かがやき
クニフォフィア
雪中花
<晩秋の風景>
フウ
晩秋の木々の風景は、いくら眺めていても飽きない。
そして、物思いに引き込まれてしまいます。
私は、まだ生きているんだ!と。