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静けさの中で [まどろみ]
11月になると本番の秋がやってきた。
あちこちで紅葉の便りが届き始めると、心が騒ぐ!
ところが、全く迷惑なことに新型コロナウイルスも騒ぎ始めた。
第3派ということらしい。
すごく落ち着かない気分です。
こんな時は、静かなところが一番だと思って別荘に出かけた。
別荘といっても私の所有では無く、友人の物なのだが
鍵も預かり、「自由に使って!」といってくれたものです。
人影も無く、車の音さえない。
静かそのものです。
耳を澄ますと枯れ葉が落ちる音がきこえる。
私達は、枯れ葉が落ちると表現するけど
木の側からすれば、枯れ葉をおとすのです。
枯れ葉は、季節が来ると自然に枯れて落ちるのではなく
木が葉を枯らして、切り離して落とすのです。
木は大変な努力をして冬支度をするのです。
その証拠に、木の幹が枯れたら、葉は枝から落ちません。
木が葉を切り落とす音が、静かな中で耳を澄ませば聞こえます。
静けさの中で読書をすれば、時の過ぎるもの忘れてしまいます。
命が洗われるような気がします。
琵琶湖に足を伸ばしてみると、ここも静かな風景が・・・・
観光船が静かに入港してきた。
こういう静けさが私は好きです。
田舎の静かな秋を探しに出かけてみたくなりました。
コロナの感染の広がる中、不自由な体で旅に出るのは、不安がいっぱいですが
ひなびた山間の温泉宿でのんびり秋を楽しめたら最高です。