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植物園にて-2 紅葉を眺めながら [ぶらり生活]

植物園の今年最後の紅葉を撮ってみた。
人影も少なくなり、のんびりと散策が出来た。


町では、もうクリスマスセールが始まっている。


三脚にカメラをつけて、担いでいる人に出会った。
「いいのが撮れましたか?」と聞くと
「いやいや、これは散歩の方便です。」という。
本当は、しっかり撮影しているに違いないと思う。


芝生の広場では、小さな子供ずれの人たちが、子供達と戯れていた。
子供の遊び場所としても、植物園は最適なのかも知れない。
歓声を上げて、走り回っている子供が目にまぶしく感じる。


自分も、その昔、あんな年頃の時代があったのだろうと思うけど
思い出すのは、箱車に妹を乗せて、
庭を行き来している姿しか浮かんでこない。
父母は忙しいので、それが私の仕事のような気分だった。
近所の人に妹思いのいい子だと褒められ、妹もうれしそうだったが
なぜか、私は孤独感につきまとわれていた。


家の近くに小高いクヌギ林があり、そこが私の居場所だった。
とりわけ、冬枯れのクヌギ林が好きだった。
で、よく一人でその林の中で過ごした。
とりわけ、夜の林がお気に入りだった。
落ち葉にくるまって、寝転がっていると、木枯らしの中でも暖かい。
夜空に散らばった星を掃除するかのように、クヌギの枝が北風に揺れる。
風の叫びと落ち葉のざわめき以外の何も聞こえない。
このまま死ねたらと幾度思ったことだろう。


私の子供時代は、うれしい思い出は浮かんでこないが
今、振り返ると懐かしさがこみ上げてくる。


孤独感と死の願望に取り憑かれながらも、私は生きてきた。
歌の文句ではないが「思えば遠くにきたもんだ」と実感する。


紅葉を眺めながら、
私の紅葉は、何だろうと、ふと思う。



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                  (フウの木の巨木)


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                              (フウの木の紅葉)


帰りのバスの窓から、赤く染まり始めた西の空が、町には夕暮れを運んでいた。

灯の目立ち始めた町並みを眺めていると、なにやら別世界から現実に帰ってきたような気分になった。

外灯のついた我が家の前に立つと、日常が迎えてくれた。



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