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五月雨の中で [風景]

天気はいまいちながら、妻が新緑が見たいというので久多に出かけた。

途中まで行くと、雲行きがすごく悪くなった。

花折り峠を越えると雨がぽつぽつ降ってきた。

梅の木から橋を渡り、針畑川沿いに走る。


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新緑が目に染みる。

しとしとと降る五月雨に、あたりは、川音以外に何もない。

静かな渓谷の風景である。


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久谷入ったとたんに雷がなり、土砂降りの雨!雨の中に静かにたたずむ民家

山村の雰囲気が満ちている。

雨の中も風景も情緒あふれるものがある。


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鯉のぼりを掲げていた竿も今は外されて寂しそうに立っていた。


久多から、能見峠を越えて、広河原能見町に下りていく。

走る道路は、渇いていているが、私達が通ると濡れていく。

そう、大雨は私達を追いかけるように付いてくるのだ!


廃屋のそばでは、桜がわずかに花を残していた。

椿も咲いている。

主無しとて、春を忘れはしないのだ。

でも、やはり寂しさが漂っている。


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大きな池と立派な蔵を持つお家も、今は主なしで、眠りこけているようだった。


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山里から人が出ていき、廃屋だけが取り残され

田畑は荒れ果て、鹿とイノシシの天国となる。

国土が荒廃していくに任せて良いのだろうか?

政治・経済のあり方を、根本的に改革しないと

日本は、滅びの国になるような不安を感じてしまう今日この頃です。


新緑を見に出かけて、憂国の気分になった!




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斗夢

一極集中を増長し、限界集落という言葉には興味も示さない。
公は駄目ですね、民がやるしかないですね。
by 斗夢 (2019-05-14 12:02) 

風の友

斗夢さんへ
先進国では、一極集中する必要は無いと思うのです。
新しい形の地域分散型の社会が求められていると思うのですが、行政は、相変わらずですね。

by 風の友 (2019-05-15 23:58) 

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