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静かな想い [まどろみ]

母の初盆で賑わった寺も
盆の送り火も終わると、

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生家の里は、子供の声も消え静かになる。
わが山寺もまどろみに似た雰囲気になる。

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玄関の上がり框に腰掛けて、のんびりと庭を眺めていると
いろんな想いが通り過ぎていく。

母の時代は終わり、今、その子も老いの世界を迎えている。
以前は、老いることをつまらないもののように思っていたが
老いの世界は、素敵な世界のように思えてきた。

命に限りがあるということは、素晴らしいことなのだと思えてきたのだ。
ふとある哲学者の言葉が脳裏をかすめた。
『死の帰するところ 生の依るところ』
ようやくこの言葉が理解できるようになった気がする。

庭を眺めていると、庭木の姿にもいろんな物に見えてくる。
まるで可愛い動物のような

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ナンテンが竹から生えているような錯覚

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玄関に涼風が吹き、肌に心地良い!
敷台に置かれた虚子の句のように

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庭石を見ていると、尖閣諸島のようだ。

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芙蓉やキキョウ、カンナが咲き誇っている。

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吾亦紅が風に揺れているのを眺めていると
手招きしてるように思えてくる。

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山門の下には、妹が掲げた江戸時代の狂歌がある。
豆腐屋へ二里を四里と変えているが
一里は、4kmなので、酒屋までは12km、豆腐屋へは8kmになる。

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実際この寺からは、酒屋へ1km、豆腐屋へ6kmであるが、
車で行けば豆腐屋まで15分。
歩いて行けば、棚田の続く道を1時間半。
のどかで、自然に満ちた山寺であり、故郷の寺である。

今自分の体を建物にたとえれば、こんな感じになるかな?

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多少趣に欠けるけど・・・・・・(笑)


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コメント 10

斗夢

老いに付いて肯定的にいろいろ考えておられる。
のどかな田舎のためでしょうか?
by 斗夢 (2015-08-24 18:00) 

風の友

斗夢さんへ
いつも頭にあるんですが、故郷では特に
考えさせられます。

by 風の友 (2015-08-24 20:54) 

路渡カッパ

死ぬことは辛くも苦しくもないような気がしてきました。
そんな死を迎えるためには良い生き方、老い方をしないとね・・・
未だに煙草を止められない私は、苦しんで死ぬかもね。(^_^ゞ
by 路渡カッパ (2015-08-24 22:45) 

風の友

路渡カッパさんへ
私はアナフラキシー体質なので
蜂にさされれば、たちまちあの世行きらしい(笑)
by 風の友 (2015-08-24 23:17) 

MIKUKO.

一枚目のつがいになっているような風鈴と、
そこに写っている雰囲気が凄く好きです。
最後、建物に喩えていますけど、そんなことないでしょ ^^
個人的にその建物はツボですけど(^^ゞ
by MIKUKO. (2015-08-24 23:53) 

馬爺

おはようございます。
昨日に続き今日も涼しい朝を迎えましてこのような景観や花を見ますともう秋かなと思いますね。
by 馬爺 (2015-08-25 08:26) 

風の友

MIKUKOさんへ
あの風鈴は、納骨堂の前に飾られていました。
体は、あの建物にぴったりですよ(笑)
by 風の友 (2015-08-27 12:32) 

風の友

馬爺さんへ
そうですね。
台風一過、なんだか秋の風がちょこっと吹いてきたような気がします。
秋が待ち遠しいですね。
by 風の友 (2015-08-27 12:34) 

U3

命に限りがある事が素晴らしい。 達観ですね。
by U3 (2015-08-28 16:24) 

風の友

u3さんへ
達観してるわけではないのですが
最近いろいろ考えていたら、なんか実感的に
そう思えてきたんです。
by 風の友 (2015-09-02 00:42) 

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